【2024年最新版】ノーコード開発とは?ノーコード開発企業がメリット・デメリットを徹底解説します
はじめに
皆さんこんにちは!
CISの田中です!
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の波が加速する中、「ノーコード開発」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、実際にノーコード開発とは何なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのか、具体的にご存じない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ノーコード開発のプロフェッショナルとして、その基礎から実践的な活用方法まで、わかりやすく解説していきます。
ノーコード開発とは?
まずは皆さんはアプリ開発やWEBサイト制作の作業ってどのようなイメージをお持ちでしょうか?
恐らく多くの方がパソコンにプログラミング言語と呼ばれるコードを書いていく(コーディング)作業風景をイメージされるかと思います。

ノーコード開発とは、そんなコーディングをせずに、パワーポイントのような視覚的なインターフェースを通じてアプリケーションやシステムを開発する手法です。
従来のプログラミングでは必要だったコーディングを、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で代替することができます。
主な特徴
- 視覚的な開発画面
- プログラミングの知識が不要
- 短期間で開発が可能
- 低コストで開発が可能
ノーコード開発のメリット
1.開発スピードの劇的な向上
従来のコーディングでの開発手法と比較して、開発期間を最大80%程度削減できるケースもあります。これにより、ビジネスアイデアを素早く形にすることが可能です。
具体的なメリット
- プロトタイプの迅速な開発が可能
- 市場投入までの時間短縮
- 顧客フィードバックの素早い反映
- アジャイル開発との親和性の高さ
2.コスト削減
ノーコード開発は従来のコーディング開発と比べて、高いスキルは必要なくまた、開発にかかる時間や人員を半分以下にすることができます。工数が料金に大きくかかわる開発では、コーディング開発の半額以下で開発をすることができます。

具体的な削減例
人件費
- 専門的な開発者の採用が不要
- 外部委託コストの大幅削減
- 少人数でのシステム開発が可能
運用コスト
- 保守・運用の簡素化
- アップデートの容易さ
- バグ修正の迅速化
開発環境コストの削減
- 環境構築がほとんど不要
- サーバー費用の削減
- テスト環境構築の簡素化
3.非エンジニアでも開発可能
最後は「プログラミングの知識がなくても」システム開発が可能という点です。
ノーコード開発の最大の特徴は、なんといってもこれですね。
実際、筆者も大学ではしっかり文系でしたが今では一人でHPやアプリ・システム開発まで行うことができます。ビジネスの観点でいうと、実際の業務に精通した現場のスタッフがノーコード開発ができれば、自身で直接業務効率化のためのシステム開発などが行うことが可能です。
非エンジニアが開発できることのメリット
- 業務知識を直接システムに反映
- 要件定義からリリースまでの一貫した関与
- 現場ニーズの迅速な反映
また、ノーコード開発はスキル習得も比較的容易で、Youtubeやオンラインの学習サービスなども充実しています。
CISでは、ノーコードに関して実際のノーコードエンジニアと1 on 1で学ぶことができるサービス「HENKA」を運営しています。
「HENKA」について詳しくはコチラから←←
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ノーコード開発の活用事例
続いて実際ノーコード開発がどのように活用されているか以下に種類別で記します。
1.業務システム開発
- 案件管理システム
- 顧客管理システム
- 営業管理システム
- 在庫管理システム
- 社内ポータル
2.Webサービス開発
予約システム
ECサイト
コミュニティプラットフォーム
3.モバイルアプリケーション
- マッチングアプリ
- ショッピングアプリ
- ポイントアプリ
- SNSアプリ
4.Webサイト
- ホームページ
- LP(ランディングページ)
ノーコード開発のデメリット
最後に、ノーコード開発のデメリット・注意点を説明します。
誰でも素早く・簡易的にITの恩恵を受けることができるノーコード開発ですが、もちろんその分いくつかの課題や制限事項も存在します。これらを正しく理解し、プロジェクトの特性に応じて適切に判断することが重要です。
デメリット1.ツール選定の難しさ
ノーコード開発の市場は急速に拡大しており、数多くのツールが日々リリースされています。これは選択肢が豊富という意味ではメリットですが、同時に適切なツール選定を難しくしている要因でもあります。
例えば、データベース連携に特化したツール、UI/UXデザインを重視したツール、業務アプリケーション向けのツールなど、それぞれに特徴や得意分野が異なります。
ツールを選定する際には以下のような観点を参考に検討してください。
- 価格帯(無料プランから企業向けの高額プランまで幅広い)
- 機能の充実度
- 使いやすさとラーニングコスト
- サポート体制の充実度
- ドキュメントの豊富さ
特に初期検討段階では、これらの要素を総合的に評価する必要があり、その判断には一定の知見と時間が必要となります。また、選定を誤ると開発の途中で行き詰まったり、途中でツールの乗り換えを強いられるリスクもあります。
CISでは無料相談も行っています。
ツール選定でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
デメリット2.複雑な機能実装における制限
ノーコード開発ツールは、一般的なアプリケーションの開発には十分な機能を備えていますが、複雑な処理や特殊な機能の実装には限界があることも事実です。
具体的な制限事例:
- 独自のアルゴリズムを使用した高度な計算処理
- 特殊なデータ形式の取り扱い
- パフォーマンスの最適化が必要な処理
例えば、Xのおすすめ表示機能のようにユーザーの趣味趣向を自動認識するような複雑なアルゴリズムが必要な機能の実装は現状のノーコード開発のみでは難しいです。
このような場合、ローコード開発(必要に応じてコードを書く手法)との組み合わせや、他のシステムとの連携を検討する必要があります。
しかし、これだとプログラマーが必要なため当初想定していた「ノーコードでの完全な開発」という目標からは外れることになりますね…。
(補足)プログラマーではない方でも生成AIを使用してプログラミングを行う方法も有効です。
デメリット3.拡張性の制約
ITトレンドやビジネスの成長に伴うシステムの拡張性は、ノーコード開発における重要な課題の一つです。多くのノーコードツールは、ある程度決められた枠組みの中でのカスタマイズを前提としているため、想定外の拡張が必要になった場合に対応が困難になることがあります。
拡張性における主な課題:
- 大規模なデータ処理への対応
- カスタムインテグレーションの実装
- ユーザー数の急激な増加への対応
- 新しい技術やプラットフォームへの対応
実例として、あるスタートアップ企業では、サービス開始時はノーコード開発で十分対応できていましたが、ユーザー数が急増し、処理すべきデータ量が大幅に増加したことや、更なる複雑な処理を含む機能の開発の必要性が生じ、サービスのパフォーマンスに課題が生じました。結果として、一部のコア機能を従来型の開発手法で再構築する必要が出てきました。
しかし、歴が長くユーザー数も多いBubbleやAdaloといったノーコードツールはプラグインが豊富で、実際開発をしてみた筆者からみても、あまり困らない程度の拡張性があります。
これらのデメリットは、ノーコード開発の活用を否定するものではありません。
むしろ、これらの制限を正しく理解した上で、事前に以下のような対策を講じることが重要です。
- プロジェクトの初期段階での適切な要件定義
- 将来的な拡張性を考慮したツール選定
- 必要に応じたローコード開発との併用
デメリットを理解した上で適切な導入計画を立てることで、ノーコード開発の利点を最大限に活かしながら、効果的なシステム開発を実現することができます。
まとめ
ノーコード開発は、従来の開発の概念を塗り替え、開発を誰でもすることができるようにしました。これはデジタル化が進む現代において、極めて有効な選択肢となっています。
まさに、開発の民主化がすぐ目の前まで来ていると思います。
CISでは、豊富なノーコード実績から皆さんのノーコードに関する疑問や不安点の払拭をお手伝いしております。
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